MCTとは?
MCT(中鎖脂肪酸)とはココナッツオイルなどに含まれる脂肪酸です。MCTは6-12の炭素数を持ち、他の食物に多々含まれている長鎖脂肪酸とは別の経路で代謝されます。MCTは直接肝臓に届き、速やかに効率よくエネルギー源となり代謝されます。
MCTには主に以下の4種類があり、含有割合に違いはあるもののこの4種類はすべてココナッツオイルに含まれています。
a. カプリル酸 (C8)
b. カプリン酸 (C10)
c. カプロン酸 (C6)
d. ラウリン酸 (C12)
MCTオイルとは?
MCTオイルとはC8とC10が多く含まれるように精製抽出されたココナッツオイル合成油です。この工程でココナッツの脂肪分を除外し、またココナッツに多く含まれ代謝が比較的遅いC12を除去しています。
MCTオイルとココナッツオイルの違い
ココナッツオイルは、飽和脂肪酸、モノ飽和脂肪酸、ポリ不飽和脂肪酸の混合物です。 飽和脂肪酸はカプロン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸の7つの脂肪酸からそれぞれの含有割合で構成されています。
ラウリン酸(C12)は、ココナッツオイルに含まれる主要な脂肪酸で、ココナッツオイルの44.1% – 51%を占めていますが、この脂肪酸は中鎖脂肪酸とも長鎖脂肪酸とも定義されることがあります。炭素原子数は中鎖脂肪酸定義内の12個ですが、中鎖脂肪酸のほとんどは消化中に直接門脈に吸収される一方、ラウリン酸の吸収挙動は長鎖脂肪酸と類似しています。
したがって、ココナッツオイルを摂取することは、MCTオイルを摂取することと同じとは言えません。 ココナッツオイルを摂取することにより長鎖脂肪酸相当量も摂取していることになり、目的とする食事法とは異なってくる可能性があります。
MCTオイルとココナッツオイルの究極の違いはそれぞれの中鎖脂肪酸の構成にあります。MCTオイルには中鎖脂肪酸が最も純粋な形で含まれています。
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