シトリン財団とは

シトリン財団とは

シトリン財団はシトリン欠損症の解明に向け、2016年に設立されました。私たちの目標は、効果的な治療法の提案や最終的には治癒を目指す研究への資金提供から患者・ご家族への支援まで、世界中のシトリン欠損症患の方に包括的なサポートを提供することです。 私たちは、患者主導型の非営利組織です。

シトリン財団は現時点で研究助成として約300万ドル(約3.3億円)を確保していますが、今後数十年間で3千万ドルの投資を予定しシトリン欠損症の解明に努めていきます。

バーバラ ユ
共同創設者兼社長

バーバラ ユ
共同創設者兼社長

バーバラ・ユは長期的経営理念として世界有数の専門家を集めた共同研究によるシトリン欠損症治療法の探求と、この希少疾患を持つ患者へのグローバル規模の支援を掲げます。この理念のもと、バーバラは夫であるイェン・ハウ・タイと共同でシトリン財団を設立しました。設立以来全ての助成金はこの二人の設立者より賄われています。

略歴

YH2キャピタルの共同設立者兼共同CEO。YH2キャピタルは長期的な投資アプローチを採用する投資会社であり同社の投資リターンは設立以来一定して市場を上回る。

YH2キャピタル設立以前は、2006年から2010年までイートンパーク キャピタルマネジメントのアジア責任者として、アジアにおける公開・非公開投資を統括。2006年の設立以来、同社アジア・ポートフォリオ・ビジネスの立ち上げ、構築、管理を担当。

イートンパーク入社前は、香港にてゴールドマン・サックスに5年間勤務し、株式部門の専有投資事業を担うアジア太平洋地域の企業主要戦略グループの責任者となる。ゴールドマン・サックス入社前は、モルガン・スタンレー ニューヨーク本社と香港支社で合併、買収、再編を担当。 

1998年にケンブリッジ大学を卒業、法学の学士をダブル最優等学位で取得。法の功績によりノース・ディアス奨学金を、商法の功績によりノーソン・ローズ賞を授与。ジャーディン奨学生。 

イェン ホウ タイ
共同創設者

イェン ホウ タイ
共同創設者

長期投資手法を採用している投資会社YH2キャピタルの共同創設者および共同最高経営責任者。YH2キャピタル設立前は企業家・投資家。1999年にオンライン不動産会社を設立、香港で最大のオンライン不動産事業に成長させる。事業売却後、上海、北京、香港、シンガポールにて不動産投資開発に手を広げる。

企業家になる以前は、アジアの投資家ABの未公開株式部門に勤務。コンサルティング会社、マッキンゼー・アンド・カンパニーのグレーターチャイナ事務所にて経営コンサルタントのキャリアを開始、中国、日本、東南アジアの政府および大手多国籍企業に対して、電気通信、消費者製品、情報技術、政府政策、小売部門を助言。

1996年にハーバード大学を経済学の学士で卒業。ASEAN奨学生。

イェン フォン タイ
委員

イェン フォン タイ
委員

MBBS、MRCP、PhD。インペリアル・カレッジ・ロンドンのチャリング・クロス病院の顧問神経科医と臨床上級講師。シドニー大学医学部を首席で卒業。ケンブリッジとロンドンにて臨床神経学の訓練を経験、インペリアル・カレッジ・ロンドンにて医学博士を取得。

神経変性病における神経保護治療法の発症機序と治療反応を研究するための機能的画像化を使用する研究経験を持つ。近年は脳深部刺激などの運動性疾患の治療を改善するための技術や神経調節の使用にも関心。臨床試験のためのオープンアクセス患者登録の設置も経験した。

リオン クエック
科学/医療開発 ディレクター

リオン クエック
科学/医療開発 ディレクター

シトリン財団内のサイエンス研究コンソーシアムや外部バイオテクノロジー、製薬企業等と緊密に連携し、財団の科学分野の発展を先導する。財団が助成する研究プログラムを監督しシトリン欠損症に関する基礎科学の理解と治療法の開発という目標の推進に努める。また、トランスレーショナル・リサーチャーとして、臨床医と緊密に連携し、臨床と基礎科学の掛け渡しに努め、新しい治療法開発に向け取り組む。 

米国ペンシルベニア大学で耳鼻咽喉科のRobert Lee教授に就き博士研究を修了。3D培養した気道細胞における苦味成分の抗菌作用と、そのような化合物が呼吸器感染症の予防にどのように有効であるかを研究テーマとした 

豪州メルボルン大学で生物医学の学士号と薬理学の博士号を取得し、喘息の基盤となる免疫学的メカニズムを研究。博士課程では、メルボルン国際研究奨学金と欧州呼吸器学会研究旅費奨学金を授与され、英国サウサンプトン大学での研究の一部をカバー同学で喘息研究の第一人者であるスティーブン・ホルゲイト教授とドナ・デイヴィス教授のもとで研究を行った 

lieonkuek@citrinfoundation.org

シェイマ アルタカウィ
患者支援マネージャー・
広報スペシャリスト

シェイマ アルタカウィ
患者支援マネージャー・広報スペシャリスト

シェイマは、患者・ご家族・医療従事者とのより良い関係づくりを目指し、患者支援活動の企画と実施を主導しています。個々のニーズに応じたサポートツールや情報資材の開発、地域・国内外とのつながりを深める活動の調整、そして患者の声を様々な場で届けることに取り組んでいます。また、患者向け資料の制作や臨床研究における参加者募集、財団の活動を広く周知する広報活動、他の患者支援団体との連携構築にも重要な役割を担っています。

イギリスのバーミンガム大学で経営学の学士号を取得後、ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)にて心理学の修士号を取得しました。学業の合間には世界各地を旅し、フリーライターとしても活動し、その間に編集フェローシップも修了しています。彼女のこれまでの学術的・職業的な歩みは、コミュニケーション、心理学、そして文化的背景に配慮した支援への深い関心を物語っています。

修士課程では、希少型認知症の患者を介護するご家族が抱える悲しみを、創造的な手法を通じてどのように受け止めているかについて研究しました。学業と並行して福祉現場での実務も経験し、その後UCLのRare Dementia Supportにてリサーチアシスタントとして勤務しました。サウジアラビアで育ったシェイマは、文化的背景を理解したグローバルな視点から、患者支援とその方々のより良い生活に貢献しています。

shaimaalterkawi@citrinfoundation.org

浅見 ゆりか
患者福祉・研究コーディネーター

浅見 ゆりか
患者福祉・研究コーディネーター

ロンドンを拠点に、患者さまへの支援をはじめ、様々な研究機関の臨床医や研究者との共同作業まで、多岐に渡って様々なプロジェクトを支援している。当財団の日本サイトやSNSプラットフォームの開発・促進、食生活に関するご相談、患者さまやそのご家族とのコミュニケーションや支援に従事する。

関西学院大学(兵庫県)で生命医化学を専攻し、学士号を取得。スルフォラファン(ブロッコリースプラウトに多く含まれる天然化合物)の老化防止や寿命延長に及ぼす影響について研究をしていた。

その後、英国インペリアル・カレッジ・ロンドンにて、さらなる研究と実験生活を迎え、修士号を取得。大学院では2つの研究室に所属し、細胞やマウスモデルを用いて、免疫学や癌などの研究テーマに取り組んだ。

東京で生まれ育ち、英語と日本語が堪能である。近年では、基礎的な韓国語も習得している。

yurikaasami@citrinfoundation.org