中学生・高校生の皆さん、学校では元気に活動できていますか?

もう皆さんは自分の選択や意思で行動をする時期です。まずは皆さんの今の状況をセルフチェックで振り返りましょう。

皆さんは

  • 朝食を平日も休日も食べていますか?

  • 昼食の前になにかつまんだり、水・お茶以外のものを飲んでいたりしますか?

  • 夕食の前後になにかつまんだり、水・お茶以外のものを飲んでいたりしますか?

  • 学校でフラフラしたりどこかが痙攣したりすることはありますか?

  • 食後おなかが痛い、気持ちが悪いと感じることはありますか?

  • きちんと寝たはずなのに眠い、疲れたと感じることはありますか?

  • MCTを毎日摂取していますか?どのくらい摂取していますか?

いかがでしたか?

きちんと食事はとれていますか?思いあたる体の不調はありましたか?

元気でいると自分のしたいことや楽しいことが沢山できます。それが続けられるよう、これからもこのセルフチェックで振り返りをしてください。

もし食事や生活面で疑問に思う事や体調を改善したいことがあれば迷わず医師に聞きましょう。

または食事面はもちろん、生活面や周囲の人への伝え方など、色々な話ができる栄養士が財団にいます。ラインで気軽にお話しできるのでまずはこちらdiet@citrinfoundation.orgにメールをください。無料です。

3食の食事と間食

3食の食事と間食

「毎日」「朝昼夕の3食」「食間に間食」は成長期であり、通学や部活動にエネルギーを消費する皆さんには特に必要です。
油っこいものを食べているから平気、と思いがちですが、皆さんの体質は体内にエネルギーを貯めておく余裕が少なく、体はエネルギー(カロリー)不足に傾きやすくなっています。特に食事の間隔があいてしまうとフラフラする、集中力が欠ける、眠くなる、部活を頑張れない、など学校生活の妨げになります。

毎日3食+間食をすることで食べる量も確保でき、食間もあかず、体に必要なエネルギー源を与えることができ、毎日をより健康に過ごせるようになります。
寝坊をしても疲れて帰っても3食きちんと食べましょう
出来れば昼食前と夕飯前後にも間食もしましょう。小学校の時に持っていたようなおつまみをかばんやポケットに携帯しましょう。

間食の例:カルパス・魚肉ソーセージ・(長期保存)牛乳・ナッツ・栄養バー・ハイカカオチョコ・チーカマ・チー鱈

学校へ事前に届け出が必要であれば保護者に伝え、リーフレットを活用したり、医師からお手紙を出してもらったりして、自分でも間食を摂れる環境づくりをしましょう。

MCT(中鎖脂肪酸)の摂取も推奨されます。MCTは脂肪の一種で肝臓に直接エネルギーを供給することができ、肝臓のエネルギーが不足しがちのシトリン欠損症に有用とされ、代償期患者にも有効であることが報告されています。

食事のバランス

食事のバランス

皆さんはいままでの経験から白米やパンを一度にたくさん食べると気分が悪くなる、とわかっていると思います。

これは皆さんが持つSLC25A13という遺伝子が作る「シトリン」というタンパク質がない・または少ないためシトリンが担う仕事が滞り、炭水化物をうまくエネルギーに変換できないからです。(詳しくはこちら

自分でバランスが良い、と思う食事をできるだけ毎食摂り、間食もとりましょう。毎回少し気を付けることで炭水化物を一気に多く摂ることは減り、体調管理につながります。

部活動

部活動

食事をきちんととればそれだけ体を動かせるようになります。筋力もつきます。シトリン欠損症でも運動部で活躍する先輩は沢山います。卒業して選手になる人もいます。

ただ活発に生活するには十分なカロリー摂取が必要ですので、毎日3食+間食で十分な量を食べましょう。

これから部活動を頑張ろうと思う人は食事も運動量も徐々に増やしていきましょう。MCT摂取も有用かもしれません。

周りの人への伝え方

周りの人への伝え方

周りの人への伝え方

周りの人への伝え方

お友達と外食で、またはお弁当の内容で食事について不思議がられることがあるかもしれません。
色々な伝え方があり、自分の答えがきっと正しいと思います。
例えば苦手な食べ物をあげて、シトリンという名前のタンパク質が上手く働かないからこういう食べ物を体があまり受け付けてくれない、と説明したり、このウェブサイトやリーフレットを共有したりするのも良いかもしれません。
またそこまで希少で珍しいことでもない事を伝えるのも良いかもしれません。
是非保護者、医師、栄養士等、周りの大人にも相談してみてください。

定期的な受診

定期的な受診

問題はないように思えても少なくとも年に一度は医師の診察を受けて、成長や体内の状態などをチェックしてもらい、健康状態を確認しましょう。また腹痛や疲労、フラフラするようなこと、他気になる事があれば医師に伝えましょう。栄養相談ができるようであれば積極的に受けましょう。

飲酒

飲酒

そもそも未成年の飲酒は法律で禁止されていますが、皆さんが飲酒をすると少量でも異常行動や脳症を引き起こし命に係わる可能性が非常に高くあります。飲酒は絶対にしてはいけません。アルコールとピアプレッシャーに関してもっと知りたい方は、こちらの資料をご覧ください。

困っていること、知りたいことなどがありましたら是非お気軽にご連絡ください。

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